【機関の現状】

 筑波大学は世界でも有数の知の集積地である筑波研究学園都市に新構想大学として創 設され、開かれた大学として学問の進展や社会の要請に柔軟に対応し得る教育研究シス テムを築いてきた。これまで2名のノーベル物理学賞(朝永、江崎)、1名のノーベル化学賞 (白川)の受賞者を擁し、1994年から10年間の論文の総引用数は、世界で221位、国内10 位である。大学資金により任期付(3〜5年)の流動的若手教員配置を行い、研究費、研究 スペース、研究交流支援など若手研究者に対する研究環境の整備を行ってきた。先端学 際領域(TARA)センターでは、平成6年より外部評価に基づく任期制を日本で初めて導入 し、平成14年には基礎医学系も続いた。生物科学系では、平成17年度に日本で初めて講 師・助教授に対してテニュア・トラック制を導入した。これらの先導的部局の人材システムの 実績を基盤として、平成19年1月、本学では第1期中期計画期間中に全部局においてテ ニュア・トラック制か任期制のいずれかを導入することを決定した。